北海道から愛を込めて
酒コラム

  • 酒と人

日本酒で生き返った日本画家の巨匠

近代日本画壇の巨匠である横山大観は、師匠である岡倉天心から芸術を学んだのと同じく、お酒の美味しさも教わったようです。もともとお酒が飲めなかった大観は天心に勧められ、その後一日に二升三合の日本酒を飲んでいたとか。

亡くなる2年ほど前に危篤状態となった大観に、周りにいた新聞記者が耳元で「先生!今お酒をいただいていますが、とてもおいしいですよ!」と大声で叫び、お酒を含ませた綿を口に含ませ、次に水口からお酒を飲むと、なんと意識が戻ったとか!?その後数十枚の作品を描いたそうです…すごくない?

そんな逸話が広がり、酒豪でも知られる偉人となったようです。

食事は「我が主食なり」と三食すべてを、お酒と少しのつまみだけですませたようですが、死後解剖された遺体からは89歳の年齢にもかかわらず、脳の萎縮は60歳前後、血管にも動脈硬化は見られなかったらしいです…すごすぎ。

そして「酒造りも、絵をかくのも芸術だ」と語っていたと言われています。

その芸術品である「酒」を、今日もしっかりとおいしく味わいましょう!!

カンパイ!

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