- 酒と北海道
北海道のお酒の歴史
北海道で造られている各種のお酒の歴史について調べてみました!
【日本酒】
北海道での日本酒造りの歴史は、あまり知られていないようですが江戸時代にはすでに江差、松前、函館などで始まっていたと言われています。
本格的に始まったのは、明治維新後の明治5年石川県出身の柴田與次右衛門が札幌の創成川沿いに造り酒屋(現:日本清酒)を開いたのが始まり。
日本酒は寒い季節に仕込みをするので、北海道は酒造りに適していたようです。
現在は道内各地で個性的な日本酒造りを行い、北海道産の酒造好適米も使用したものも多く、より洗練された北海道産日本酒がどんどん作られています。
【ビール】
1876年に政府によって札幌市に開設された開拓使麦酒醸造所(現:サッポロビール)が始まりです。指揮したのは日本人として初めてビールの本場ドイツで修業をした中川清兵衛氏。ドイツ伝来製法で作られたビールは翌年の1877年9月に東京で、冷製「札幌ビール」と命名され発売されました。
北海道開拓と共に始まった北海道でのビール造り150年余りの歴史はサッポロビール博物館でたっぷり見ることができますので、ぜひ!
【ワイン】
北海道に一番最初にブドウの樹が植えられたのは1875年。北海道開拓使から生食用の葡萄の苗木を配布されたのが始まり。その翌年1876年には札幌に「開拓使葡萄酒醸造所」がヤマブドウからワインを造ったのが始まりと言われています。
ただ、との時点ではワインはあまり人気がなかったようで、、、そこからワイン造りは中断し山梨県などに遅れること50年。1960年についに十勝の池田町でヤマブドウを使ったワインを再び作る計画がスタート!(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(ワイン城))
1970年代にはヨーロッパからブドウの苗木を寄贈され、1979年に白ブドウの収穫に成功。この流れから北海道ではヨーロッパ系ブドウ品種でワインが造られるようになりました。北海道の亜寒帯気候は産地であるヨーロッパと似ていてブドウの栽培にはとっても最適なんです!
2000年の果実酒製造免許の規制緩和以降は、道内ではワイナリーがどんどん増えてきていますよ!
【焼酎】
北海道での焼酎といえば、じゃがいも焼酎。
清里町で地元の名産のじゃがいもを活かした特産品をつくることを目指して製造が始まったのは1975年。幾度となる試験醸造を繰り返し、1979年に日本初の本格じゃがいも焼酎「きよさと」が清里焼酎醸造所によって造られました。
他にも、札幌酒精で作っているとうきびや牛乳のホエーを使用した北海道らしい様々な原料を使用した焼酎もありご当地焼酎にも目が離せません!
【ジン】
2010年ころからの世界的なクラフトジンブームから一足遅れて日本にもきたジンブーム。国産ウイスキーの人気と共にジンの人気も急上昇し2016年より日本各地でジンが盛んに造られるようになりました。
北海道初のクラフトジンは、2018年に北海道自由ウヰスキーが北海道のボタニカル(植物)と水を使用して誕生させました。
日高昆布、干しシイタケ、切り干し大根など和の材料も使用し、独特の旨味を引き出す自由な発想とたくさんの可能性を秘めているジンの今後が楽しみです!
道内各所で様々なお酒が造られ続けているのがよくわかり、今も昔も北海道愛と酒愛を感じます・・・♡